もっとも宇宙(そら)に近いLive

去る7月14日(土)に行われた、ミチト ソロLive リベトラにて(琴座の神話より)にお越し下さった皆様、改めましてありがとうございます。
来れなかった、皆様。本当に残念です。
いいLiveでした。
ヴェールボアという小さなハコにはもったいない程、色々なものが詰まったLiveでした。
これは関係者目線でいえる事であって、その全てがお客様にダイレクトに伝わっているという事ではありません。ただ、「このLiveはちょっと違うぞ」そこは感じて頂けたのではないでしょうか?

ヴェールボアとミチトくんにとっては、もう二年前から決まっていた、このLive。
実現するまでの年月のうちに、ミチトくんは大きなステージで曲の世界観を描き切ったLiveがあり、ヴェールボアとしても会場として演者さんを迎え入れる事のあれこれを経験し、イメージするLiveを実現する事の難しさを感じていました。
それでも色々と考え、話し合う中で、お酒と星が縦糸となる事が決まり、世界観を表現するためのヴィジュアル効果については、ミチトくんのC[si-] #001 music+zine heterogeneous(冊子同梱CD)の企画をされたC-ricさんのご協力を頂ける事になりました。
Liveスナップ。↓

筋道が決まると、色々と具体的な事も決まっていきます。
元々、飲み物テーマの曲がいくつかあるミチトくんは、ヴェールボアのメニューで気に入ってくれた自家製ジンジャーエールの曲を書き下ろす事になり、ではヴェールボアはミチトくんの曲「Aquarius」イメージのオリジナルカクテル「ブルーアクエリアス」をLive限定メニューに用意。

夏の星の神話、琴座のエピソードをLiveがタイトルになり、そのエピソードをテーマにした曲が生まれてきたり。CD発売記念Liveでもないのに、最終的には3曲も新曲が披露される運びとなりました。
広がり増殖するイメージ。
その表現をサポートする映像演出をするC-ricさんもまた力が入ります。
結局、プロジェクター3台、パソコン2台を駆使、その機材ボリュームを会場に持ち込まない為に、遠隔操作できるように、設備投資をするわけです。
演者さん、会場、サポート、それぞれがこの一回だけのLiveの為に、通常のLive以上の準備を進めてまりました。

セットリストは、ドリンクモチーフの曲をちりばめた1ステージ目、星テーマの曲を集めた2ステージ目、それに合わせて3台のプロジェクターを駆使して会場に映像が映し出されていくわけです。
それは、曲に合わせて宇宙の映像を見せているのではなく、曲とその為の装置が宇宙をヴェールボアというハコに召喚しているようでした。
地上でありながら、宇宙が存在しうる特殊な空間。Live会場は特別な力場としてバランスを保っているラグランジュポイントのように、危うく、それでいて否定しきれないモノを内包している・・・まさにミチトくんの曲の世界観のような空間でした。
ミチトくんの音楽には、聞き流せない存在感があります。
だから、普段のカフェの営業時にはBGMとしては馴染まない曲もあります。
でも、ミチトくんの曲を主役に据えた時、カフェは宇宙にもなるのです。

こうして、もっとも宇宙に近いLiveが出来上がったのです。