黒鳴赤音(くろなきあかね) 百歌繚乱編

☆硝子の森の音楽会 vol.12
黒鳴赤音(くろなきあかね)
出演:KaRaSu/鈴音
おかげ様で盛況のうちに終える事ができました。
地元小樽はもちろん、鈴音さんのホーム札幌から、さらに遠方よりも駆けつけて下さったお客様もいたとの事、沢山の温かいお客様にご来場頂きました。
本当にありがとうございます。

沢山のお客様を引き付ける魅力的な演奏を披露して下さった、KaRaSuさん、鈴音さんとサポートのmikazukiさん、ありがとうございます。

そして、ミュージシャンの皆さんが気持ちよく演奏できる音を作り上げて下さったtamio先輩。ありがとうございます。

黒のKaRaSu。
赤の鈴音。
イメージカラーの違うギター弾き語りミュージシャン二人。
違いすぎる個性の出会いが新しい色彩を奏でる。

そういった体裁で組んだライヴなのはフライヤーのデザインを見たら一目瞭然なのですが、実はこの組み合わせもう一つの共通点がありました。
東日本大震災、被災地へ向けての気持ちを歌で表現している事。
今回はライヴのテーマにするつもりは無かったので、終わるまでその事には触れないようにしてたのです。
この事は裏返せば日常を大切に思っているという事で、色合いもスタイルも違う二人ながら、ライヴの空気がチグハグにならない、ちゃんと同じ方向を向いたイベントになる確信がありました。
カラーのコントラストがはっきりしている分、思っていた以上の相乗効果があったようです。
それは、二人の歌う事への誠実さの証明と思います。

KaRaSuさん。
ソロもバンド形態も聴いていましたが、今まで聴いたライヴのどれとも違っていて、でも間違いなくKaRaSuさんならではの味わいのギターと歌。
セットリストも当日の空気で決めるタイプの方が、今回はライヴをイメージして練り込んできてくれている。

「俺の歌にはメッセージはないからね」
そうかも知れません。
でも意見を押し付けないだけで、どこへ向かっているのか背中を見ればわかるように、その曲にはちゃんと気持ちがどこにあるかを伝えていると思います。

今回は何と4曲の新曲を作り、そしてクライマックスで披露されたのは、今回のライヴタイトルでもある「黒鳴」。
その曲は、歌詞の世界観だけでなく、KaRaSuさん自身にとっても、「次の景色」を予感させるものであったようです。

鈴音さん。
リハに現れた時の緊張した表情が忘れられません。
Mikazukiさんのサポートを付ける事になり、音響のセッティングを調整して、いざ音を出し始めると、そこには表情にあるような硬さがあまり感じられない。
体に染みついた演奏と歌がするりと現れて、いつもの音がすうと普段の鈴音さんらしさを取り戻していくように見えました。

鈴音さんは普段、札幌のcafé ritさんを拠点に活動をしているので、今回のライブフライヤーも出来れば、そちらに直接お届けするつもりでしたが、時間の都合がつかず郵送としました。
「でも、今度ritさんに行きますね」というと、
「私、毎日いますよ。毎日、ritで練習してます」
きっと、言葉通りなのでしょう。
「努力は裏切らない」そんな言葉を思い出しました。
本番も聴きごたえがありました。
特筆すべきは両親への感謝の気持ちを歌ったバラード「ありがとう」。子供のいるお客様の目頭が熱くなってました。
そして、「君の住む街」はcafé ritさん最寄りの札幌地下鉄「北二十四条駅」の情景をうたっていますが、歌詞を「南小樽」「ヴェールボア」に変えて下さいました。こういうの嬉しいですよね。

こうして、お二人とも忘れがたい演奏を残し、無事「硝子の森の音楽会vol.12 黒鳴赤音」終了しました。
異様な盛り上がりとなった打ち上げを無事ととらえるかどうかは判断が分かれる所ですが・・・

長―いブログになりましたが、最後にもう一つ。
「百歌繚乱」につきまして。
「百歌繚乱 -Acoustic Night-」北見市「LIVE HOUSE 夕焼けまつり」にて毎月開催中のアコースティックイベント。企画・運営は湊 恵行くん。
震災以降は加えて、ライヴ会場に募金箱を設置、企画CDの売上で、義援金や北見産の食材やギターを岩手県大船渡市へ送っています。

「百歌繚乱」の札幌出張版で、KaRaSuさんと鈴音さんが知り合い、今回のライヴに繋がりました。
そして7月には「百歌繚乱」シリーズ3DAYsが開催。19日(金)小樽、20日(土)札幌、21日(日)北見。
小樽会場はヴェールボアとなりました。

百歌繚乱-Acoustic Night- 紹介編 in 小樽 ヴェールボア

開場 18:30 開演 19:00
1dr ¥1200
[問]23-6411
@カフェ&フラワーショップ ヴェールボア
出演:湊恵行 他

です!
お楽しみに!