RE-glassありがとうございました!

1月31日(土)
RE-glass リグラス −きらめき、再びー
開場18:30 開演19:00 ¥2000(1dr)
出演:浜田隆史・高島桃子・CeadFacht

悪天候で中止となった2014年夏の小樽がらす市のイベント枠でのライヴ「きらめき音楽会」に出演予定の演者さん、3組による仕切り直しのライヴ。
図らずもインストユニットばかり集まり、またそれぞれの音がうのルーツをたどると、イギリス、フランス、イタリア、アメリカ等々、欧米の様々なテイストの音楽が並び、スケール感のあるライヴとなりました。

トップバッターは、CeadFacht。
アイリッシュ音楽の笛「テインホイッスル」のとくちん、ギターの水木くん、ドラムの丸勢さんのバンド形態。
音楽そのものはアイリッシュではなく、オリジナルの楽曲で、新曲「螺旋階段」や、アイヌ伝説を下敷きにした「チャレンカ」等が披露されました。
笛の音は不思議なもので、どこか別の世界に通じているような感覚に感じる事があります。多分、通常の自然の中に無い音だからかもしれませんね。
降ってくる旋律、それを受け止める繊細なリズム、そこに寄りそうように絡んでくるギターの調べ。
広がりのある音が会場に満ちました。

2番手は、高島桃子さん。
初めてうちの店でライヴをしたのは4,5年くらい前になるでしょうか。
うちでのライヴは3度目になりますが、今回初めて登場したのがボタンアコーディオン
学校の備品のアコーディオンは片側がピアノのような鍵盤になってと思いますが、ボタンアコーディオンはボタンです。
「ここが“ド”です」等と教えて頂きましたが、両方にたくさんのボタンがついていて、これを操作して音楽を奏でるのは大変そう。
ですが、それが桃子さんの手にかかると、軽やかなメロディが流れてきます。
イタリア発祥の楽器で、フランスの民族音楽のミュゼット等を演奏。
ラストの曲は、映画音楽「巴里の空の下」。
ライヴではアコーディオンの演奏のみですが、エディット・ピアフ等、有名なシンガーも歌っているので、曲名ピンとこなくても聴けばご存知の方も多いと思います。
哀切を感じる音色はアコーディオンならではです。


トリは浜田隆史さん。
ラグタイムギターの名手。
様々なものが入り混じった時代のアメリカで生まれ発展したラグタイムには、軽快なで且つ懐かしさを感じる響きがあります。
ギター演奏も妙については、筆舌に尽くしがたい表現の難しさがありますので、今回は弾き語りのお話を。
3曲ほど歌ものもありました。
どれも、ユーモアあふれる歌詞で、聴いているとため息の漏れるような技巧のギターの演奏も聴く人を楽しませようというサービス精神の現れなんだと思えてきます。
歌ものの時は笑いが溢れ、「ごめんなさい。わたし、もうダメ!」とこらえきれず大笑いしている方の姿も。

本当に楽しいライヴでした。
何よりも演者さん同士が今回の顔ぶれを楽しみ、それぞれの演奏に感動し、惜しみない拍手を送っている様子を見て、「良いライヴだった」という実感を新たにしました。

演者の皆様、温かい拍手を送って下さったお客様に感謝です。
ありがとうございました。





ぼあ