充分なアツさ

ヴェールボア、新年一月のイベントは音楽のライヴ、ジャンルはロック。
おかげ様でライヴ等々、イベントにつきましては色々なオファーを頂くようになりました。
12月の演劇、来年2月の朗読ライブと、予定が決まり準備に取り掛かっている中、他のイベントの具体化が出来ていない中で開催した「すずさん」のライヴ、その打ち上げの時に、観客の一人がこう切り出した。
「俺もライヴをする」と。
それが、裕ちゃんでした。

先ず、ミュージシャンとしての裕ちゃんの話。
高校時代にポプコンに出場しているそうです。
チャゲ&飛鳥チェッカーズを輩出した伝説のオーディション。
その頃はバンド活動を色々していたそうです。
グッと時を下り、2010年ひょんなことからレギュラー出演する事になったラジオ番組でオリジナルの曲をギター弾き語りで披露。
社会人になってからはミュージシャンとしての活動らしい事はしていなかったご様子。
それがラジオ番組で演奏を披露するにいたったのは、リスナーとして番組に関わり、出演者になるまでの過程で、現役のミュージシャンの演奏を直に聴き、時には直に話をする機会が出来たからのようです。

ラジオに関わるイベントで様々なミュージシャンの演奏に触れる中で、ある感情に気付いたようです。
「俺はなぜ向こうにいないのか?」
つまり、今ミュージシャンとして活動していない自分に歯がゆさを感じ始めていた。
いえ、どうやら感情が形を取っていないだけで、その気持ち、ステージに立っていたい自分は、裕ちゃんの胸にはずっと居たようです。

ただ一歩が踏み出せなかった。
機会が無かった。

でも、すずさんのライヴに触れて、その機会をより強く得ようと手を伸ばし、声をあげた。
「俺、ライヴをする。ロックをやらせてくれ」
その日のライヴ会場のオーナーの私と、その日のライヴのバックアップをしていたクリエーティブサポート「C-ric」さんに、
「だから、力をかしてくれ」
と、年下の私たちに頭を下げた。

ミュージシャンとしては未知数の方です。
でも、ステージに居たい自分を知り、活動をしていないながらも音楽とは離れず、準備を進めていた。
その年月30年。
それは、そのまま今回のライヴのに続く助走期間なのです。
フライヤーには「The run-np for30Years」とあります。
「30年の助走期間」それが今回のライヴのコンセプトです。

もう一度言います。
ミュージシャンとしては未知数の方です。
でも、ライヴにかける気持ち。
それはロックと呼ぶに充分なアツさです。

このアツさ。
聴きに来て下さい。


2013年1月19日(土)
会場18:30 開演19:00
@カフェ&フラワーショップ ヴェールボア
1dr1000円
出演:Super-Star裕ちゃん
硝子の森の音楽会 vol.10
Super-Star裕ちゃん
ファーストソロライブ