小樽が主人公!

前回の予告通り、村岡啓介朗読ライブのお話。

おかげ様を持ちまして、2、9月の定番イベントとしてご好評を頂いております。
そして、今回は

村岡啓介朗読ライブ in VerreBois vol.6
「オタルナイ奇譚」

で、ございます。
池下爛史郎氏書き下ろしのオリジナルストーリー。
タイトルの通り小樽を舞台にした、ある意味小樽を主人公にしたお話です。
これは朗読ライブのアンケートの際に朗読の演目のご希望の中に「小樽についてのお話」とのご意見があった事がそもそものきっかけでした。
FMおたるチーフアナウンサー村岡さんは、小樽に関する知識の検定「小樽案内人」の有資格者で、番組でも「案内人」についてのコーナーをお持ちでらっしゃいますので、当然のご意見で、実際にそのテーマの朗読を聞いてみたいと思わせるものがあります。

しかし、朗読ライブの演目のセレクトは難しい。
ボリュームは多すぎず、少なすぎず、
誰かが不快に感じる要素を出来るだけ排したもの。
短めの簡潔なお話は、風刺が利いていてアクが強いものも多く、条件にあったものを見つけるのは中々大変な作業なのです。
「無いなら、作ろう」
池下氏にお願いをして、小樽と小樽に関わる人物をテーマにしたストーリーを作って頂く事になりました。

さて、その小樽という街。
北海道の中でも早くに、そして大変に栄えた街で、歴史を分解して眺めると、いわゆるネタになりそうなエピソードの多い事!

例えば、小樽駅改札前のホールの天井を見たことがありますでしょうか?
中央部分に方位が示され、駅の正面は北東、つまり魔の入り込む方角で、その先を進むと、小樽運河、そして防波堤が魔物のルートをさえぎるように横たわっています。まるで何かを封じるように。
そんな街を明治時代に作り上げてきた、榎本武揚、廣井勇、同時代に小樽に居した元新撰組永倉新八達が、何を残してきたのか?
壮大なスケールの伝奇ストーリーの骨格が昨年の秋ごろには出来あがっていました。

一つ問題があったのは、壮大過ぎた事。
今回の朗読ライブにおいては、大きなストーリーのエッセンスがギュッと詰まったエピソード切り取ってお届けする形となりました。
作者の池下氏はこう言いました。
「これをきっかけに小樽の歴史の面白さを知って欲しい」
「オタルナイ奇譚」のストーリーが今回の朗読ライブで完結しないように、小樽の街への興味も続いていくと、今回のテーマの一つとなりました。
小樽の片隅で語られるフィクションが、この先のリアルと重なる。そんな夜になりそうです。

村岡啓介朗読ライブ in VerreBois vol.6
「オタルナイ奇譚」
2013年2月16日(土)
開場18:30
開演19:00

今回はよりストーリーを楽しむ為の小冊子を用意しております。
当日、または、チケットご購入の際にお渡し致します。

あと恒例のイベント限定特別メニューは、ニシン景気で栄えた小樽にちなんで、

「ニシンとトマトのサンドイッチ」(300円)
を予定しております。

お楽しみに!