花のある男たち

遅れてきたライヴレポ。

深見順也OneMan Live!2015
3月7日(土)開場18:30 開演19:00
料金:2000円(1dr)
出演:深見順也・中山信吾(O.A.)

「気合入った!」
深見くんが自分のステージを始める前に言っていたセリフが印象に残っています。
オープニングアクトの信吾さんの演奏を受けての一言でした。そして、そのあとの演奏も気合を感じました。
そう言わしめた信吾さんの演奏もまた気合が伝わってきていました。


昨年の暮れ、知人の紹介で店を訪れた好青年が深見順也くん。
ギター弾き語りのシンガーソングライター。
その日手にしたCDには、きれいな景色をイメージさせながらも、しっかりと自分の世界を歌いきる骨太な歌声が詰まっていました。

年が明けて間もなく、深見くんからのライヴオファーの連絡を頂きました。
お店の雰囲気を気に入っていただけた様子。それだけでも嬉しいですね。


地元小樽の方をオープニングアクトにというお話になって、今回お声かけさせて頂いたのが、満月ライヴで何度か歌を聞かせて頂いていた中山信吾さん。
優しい歌声で恋の歌を紡ぎながら、そんな自分を俯瞰して見ているようなクールさも感じられる大人の歌い手という印象の方。


この時点で深見くんのライヴは見ていないのですが、アコースティックならではの温もりを感じるギターの音、時には激しい演奏埋もれず、踏みつぶさず、乗りこなすような一体感のヴォーカル等、共通点が多く、それだけにお二人の個性がより際立ったのではないでしょうか?

冒頭の深見くんのセリフには、熱い気持ちがこもっていたように思います。
その意気込み通り、初めて聴く生の深見くんの演奏は素晴らしいものでした。

ロックは切り込んでくるように、バラードは包み込むように、その歌の世界の空気にライヴ会場を変えていく表現力、歌の世界に厚みを加えるようなMC。
観客はどんどんと引き込まれていきます。

ラジオで深見くんの「弟よ」という曲をリクエストでかけて頂いたとき、番組パーソナリティの方が弟がいることもあり、遠方にいる弟への温かい想いを歌ったこの曲に感動したエピソードを伝えると、予定を変更してこの曲も歌って下さったのも、このライヴの良い思い出の一つです。

最後に二人の共通点をもう一つ。
信吾さんは「アネモネ」、深見くんは「ガーベラ」と花の名前の歌があります。
そこに歌われている花は、派手に目を引く咲き方ではないけれど、花弁の色がいつまでも胸に残るような忘れられない存在感。
なんとなく、二人の音楽そのものに重なるような気もします。

ぼあ